インド・スリランカ発祥の世界最古の伝統医学
サンスクリット語のアユル(生命)・ヴェーダ(知識・科学)を合わせた言葉から生命そのものを科学する医学、あるいは実践的な生活健康法として受け継がれてきました。
中国の漢方と同様、世界保健機構(WHO)によって公式に承認されています。
西洋医学が、病気の症状を取り除く治療医学であるのに対し、アーユルヴェーダはより健康に、長寿や若さを保つことを目的とした予防医学になり極めて洗練された健康法として注目され始めています。

アーユルヴェーダでいう病気とは、自分の本来持つ体質=身体を構成するエネルギー(ドーシャといいます)が乱れ、体内の余分な毒素が排出されず溜まってくるからと考えます。

毒素とは?

食べ物がきちんと消化・吸収させずに残った老廃物
食品添加物、薬品などの有害化学物質
水銀、鉛、ヒ素など有害金属
ダイオキシン、農薬のDDTなどの環境ホルモン

つまり、身体から余分なものを排毒させる(デトックス)ことが重要です。
健康で快適に過ごすためには食生活により取り入れるものを気をつけ、運動やマッサージで毒素を排出させ本来の体質に戻すことが大切です。

すべての物質は5大元素(風・空・火・地・水)から成り立っています。
自然の一部である私たち人間もこの5大元素の特徴をもつ3つのエネルギーを持つと言われます。

人を支える3つのエネルギー

ヴァータ(風と空)、ピッタ(火と水)、カパ(土と水)です。

この生命エネルギーのことをアーユルヴェーダではドーシャといいます。
このドーシャは人の受精の瞬間にエネルギーバランスの割合が決定し、この割合は一生変化することがないといわれます。この本来もって生まれたドーシャの配分により、人格(性格)や体つきが決定されます。(本来の体質や気質が決定されます。)
このドーシャ(生命のエネルギーバランス)が崩れた時に身体の健康を損なうと考えられています。
アーユルヴェーダではこれらのドーシャからから人体を理解し、アヴィヤンガと呼ばれる全身のオイルマッサージで過剰なドーシャをほぐしドーシャのバランスを整えます。
ドーシャのバランスが整うことで体内の浄化にも繋がり毒素の排出を促します。

身体的な特徴

細くて華奢。背が高く、肩幅が狭く、腰も細い
筋肉質ではなく、血管や間接がはっきりしている

性格的な特徴

行動が素早く敏感で快活。想像力豊か
理解力や記憶力が高い。心配性、怖がり

身体的な特徴

中肉、中背、スタイルが良い。肌は色つやがよく髪も細く軟らか
体温も高く、暑がり

性格的な特徴

情熱的で知的。集中力があり、チャレンジ精神が旺盛
リーダーシップがある。短気で怒りっぽい

身体的な特徴

体格がよい。目は大きく、まつげが長い。かみのツヤがある
歯並びがよい、太りやすい 

性格的な特徴

もの静かで落ち着いた性格。忍耐力があり穏やかで寛大。
保守的な面があり、愛着心が強い

毒素は油性だといわれます。
例えていうと、油性のメイクを落とすとき、
お水やお湯ではなかなか落ちないのにオイルクレンジングを使うことで、すっと浮かしてスルリを落とすことができます。同じ原理でオイルを全身の毛穴からすり込み、溜まってしまった毒素をはがして流し発汗させて体外へ排出させるのです。
アーユルヴェーダではそれぞれの方に、その時々に見合ったオイルを使用します。
ドーシャチェックにより体質を把握し、毎回のマッサージ直前には最近の状況をカウンセリングさせていただき、マッサージ方法とオイルを選定していきます。
また、マッサージオイルは精製したハーブオイルを使用するため、成分が身体奥深く浸透し、むくみ、老廃物、疲労物質、脂肪を体外へ出しやすくする作用があり、体内浄化と強い排毒(デトックス)効果が期待できます。

オイルはスリランカで精製されたものを使用しています。


アーユルヴェーダが発展したインド周辺には豊富な森林地帯があり、
多種多様な植物が育まれている土壌があります。
こうした自然との密接な関わりがあってこそ「生命の科学」が発展したのでしょう。
特にスリランカは別名「緑の島」と呼ばれ、豊富な種類のハーブがあります。
現地の方も身体の不調を感じたときは、
森の中や市場より効果のあるハーブを調達してバランスを整え対処するそうです。
植物の薬効を身近な生活の知恵とされている国なのです。